最近、色あせとか感じていませんか?
『うちの外壁、色あせてきたなあ』とお感じなら、塗替えの時期かもしれません。
塗料は長年の熱・紫外線・風雨などによって塗膜の表面から劣化し、粉を吹いたようになってきます。
これが『チョーキング(白亜化)』と呼ばれる現象で、一般的に手で触って粉が付くと塗替え時期と言われています。あくまで目安ですが参考までに覚えておいてください。
10年ほど前までは『アクリル樹脂』が一般的に使われていました。
どちらかというとあまり品質の高くない素材でしたので、耐久年数が短く、塗替えサイクルも早かったのです。
現在は超高耐候性・超低汚染性の機能を持った『シリコン樹脂塗料』や『フッ素樹脂塗料』を使用するのが一般的になってきました。素材別の特徴をまとめてみましょう。
●アクリル樹脂塗料 耐久年数およそ5~7年
新築時によく使われる汎用塗料
●ウレタン樹脂塗料 耐久年数およそ8~10年
強靭で柔軟な塗膜を形成し、優れた耐侯性と低汚染性を実現
●シリコン樹脂塗料 耐久年数およそ11~13年
緻密な塗膜で親水性と自浄作用を持つ
●フッソ樹脂塗料 耐久年数およそ14~15年
超耐侯性と低汚染性を実現した最高ランクの塗料
そのほかにセラミック成分や砕片が入ったセラミック塗料と呼ばれるものもあります。
ベースの塗料より耐久性があがり、一部では『セラミック塗料は半永久的にもつ』と言う業者の方もいるようですが、現在の塗料で半永久的にもつものは残念ながら存在しません。
どうしても塗膜・樹脂は劣化します。どんなに良い塗料でも最大15年が限度です。
蛇足ですが、サイディングなどのシーリング材の劣化にもご注意ください。
シーリングの役目は防水なので、劣化を見つけた場合は早めの補修をおすすめします。
最近ではホームセンターなどでもシーリング材が買えますが、シーリングは下地処理が非常に重要です。
下地処理をしっかりとしていないと効果はほとんど得られません。
せっかくの施工、プロにおまかせになるのも結局はムダをおさえるひとつの手段ではないでしょうか。
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